単眼さんまとめ

単眼さん

 大きな眼がいい、可愛い。わたしがそう言うと、単眼さんはその眼を細めて、「そんないいもんでもないよ」と応えた。でもわたしは単眼さんの眼がとても好きで、いいないいなと思いながら正面からじっと見つめる。単眼さんは居心地悪そうにして、そのうちに右手を伸ばして、人差し指と中指でわたしのこめかみを触った。ゆっくりと瞼にまで滑らせて、わたしは左眼を閉じる。開いたままの右眼には、単眼さんの困ったような笑みが映る。

 

こわくない

 校庭の一番左端のベンチで、仰向けになって寝転んでいた。足をベンチからはみ出させて、両足のかかとを地面に置いて、目隠しするように両腕を顔の前で交差させている。わたしは単眼さんを見つけて嬉しくなり、でもそんなに嬉しくないって振りをしながら歩み寄って、そのベンチの端に座った。すぐ横に単眼さんの頭がある。お昼休みで、日は高くて、じんわりと暑かった。けれどベンチは木陰になっていて、昼寝をするにはちょうどいい気がした。単眼さんはわたしの気配を感じて、腕を頭の上にずらし、閉じていた眼をぱちりを開けた。わたしを認めると苦笑して、また眼を閉じた。単眼さんは顔の前に両腕に戻そうとしたけれど、わたしはその腕に左手を添えて押しとどめた。右手を伸ばして、人差し指で単眼さんの額に触れる。ゆっくりと瞼のほうにその指を滑らせていく。ピクンと震える。単眼さんの両腕はわたしの左手に捕まったままでいる。添えているだけだから、振り払うのは簡単なはずで。指先に瞼越しの丸い眼球の感触。「ちょっとこわいな」と単眼さんは掠れた声で言った。わたしは単眼さんの耳に唇を寄せて、「こわくない、こわくない」。半分ふざけて、半分本気で。単眼さんは、ふっと笑みを含んだ息をついた。わたしは単眼さんに触れている指先を優しくする。単眼さんはくすぐったそうに頬と口元をゆるめる。

 

目隠し

 今日は木陰のベンチにはいなくて、どこいったんだろうと思いながら校舎の入り口まで戻った。食堂かなと方向転換する。渡り廊下を歩いて、だいぶ空いてきていた食堂を覗き込んで、隅っこのテーブルに単眼さんの横顔を見つけた。少し困ったように、でもすごくは困ってない感じに微笑んでいた。単眼さんの前にはうどんの器があって、またその前にラーメンの器があって、向かいの席にわたしの知らない男子生徒が座っていた。男子生徒が単眼さんに話しかけて、単眼さんが男子生徒に短い言葉を返す。わたしはそれをしばらく見つめていた。息をとめていることに気づいて、吸って、吐いた。食堂から離れて、足が勝手に木陰のベンチに向かった。ベンチに寝転がって、目隠しするように両手を顔の前で交差させる。単眼さんはクラスの子とはあんまり話をしない。だから、あんなふうに、わたし以外の誰かと話しているのは、きっといいことなんだ。木陰のベンチは日向のところよりも涼しかったけれど、やっぱり少し暑かった。遠く飛行機の音が聴こえた。ふと人の気配を感じて、目隠しの腕を上にずらすと、単眼さんの大きな眼があって、わたしの顔を覗き込んでいた。「あ……」と自分の声が聞こえた。自分でびっくりするほど嬉しくなって、頬とか口元とかがものすごくゆるんだ。単眼さんはそんなわたしの表情を見て、少し困ったように、でもすごくは困ってない感じに微笑む。わたしの両腕をそっと押して、さっきまでの目隠しの位置に戻そうとする。わたしは少しだけ抵抗して、でも本気の抵抗はしない。単眼さんがわたしの頭に手を置く。ぎこちなく、まったく慣れてない指先で撫でてくる。眼の周りが、じわっと熱くなった。このまま、五時間目のチャイムが鳴らなきゃいいのにと思う。

 

花火

 浴衣の藍色の中に、淡い赤の金魚が泳いでいた。単眼さんは待ち合わせ場所にした駅の、隅っこのほうにたたずんでいた。駅のそばには看板が立っていて、遠くから拡声器越しの声が聞こえてくる。
 ――花火会場へ向かわれる方はこちらにおまわりください。
 単眼さんはわたしに気づくと肩の高さに手を上げた。わたしも軽く手を上げて近寄っていく。
「お待たせ。ごめん」
「ううん」
 単眼さんは首を振る。はじめて見る浴衣姿に、心ゆくまで褒め称えたくなるけれど、単眼さんはそういうのを嫌がるほうだから、三言までで我慢する。わたしも同じく浴衣姿で、白地に花模様のものだった。比べるとわたしのほうは少し子供っぽい感じがして、それを言うと、単眼さんは「似合ってるよ」と小さく笑った。
 看板と拡声器の声に促され、川がある方向に進む。やがて堤防にぶつかり、人混みを避けて川沿いの道を少しだけ歩いた。適当なところで堤防の階段を上って、川のほうに目を落とす。河川敷に夜店が並んでいるのが見えた。
 花火の打ち上げ開始まで少し時間があって、わたしと単眼さんは河川敷に下り、夜店でたこ焼きとカキ氷を買った。辺りが薄暗くなってきて、もうそろそろはじまりそうというところで堤防の階段のほうに歩き出した。
 単眼さんが少し急ぎ足で、もしかしたらはしゃいでいるのかなと思う。単眼さんはあんまり感情を表に出さないから、わたしはよくそんな小さな違いを見つけようとする。
 階段を上っている途中、ドーンと大きな音が聞こえた。薄暗かった周りが一瞬明るくなる。単眼さんは階段の途中で振り返って、音のしたほう、花火が上がった空を見上げた。階段のところで観覧している人が何人かいて、みんな花火が上がりはじめると同じ方向に顔を向けた。
 その中で、わたしだけが違う方向を向いていた。大きな眼に映った花火と、照らされた子供みたいな表情。わたしは単眼さんのはしゃいだ表情を見つめて、心の中ではしゃいでいた。単眼さん、嬉しそうだ。
 でもそのうち単眼さんはわたしに気づいて、小首を傾げた。少しの間見つめ合い、それから単眼さんは斜め上の空を指差す。
「……花火、あっち」
 そのときはもうはしゃいだ単眼さんじゃなくて、いつもの単眼さんだった。
「うん」
 わたしは階段を上って、単眼さんの隣に並んだ。
 花火が咲く。はじめの白い光が赤や緑に色を変えながら広がり、やがて群青色の空に溶けていく。眺めているうちに、わたしはつい口元で笑っていた。さっきの単眼さんの表情を思い出して。
「ひゃっ」
 頬に何か冷たいものが触れて、横を向くとカキ氷のカップがあった。さっきの夜店で単眼さんが買ったものだ。その向こう、単眼さんがからかうように、でも少し照れくさそうに微笑んでいた。
 ドーンドドーンと花火の音が響く。連発の花火。単眼さんが「わぁ」と小さな声を上げて、その大きな眼に、色を変えていく光を映す。


 ぽつぽつという小さな音が鳴っている。傘が歩み合わせて小さく揺れる。それほど冷たくはない、静かな雨。アスファルトにできた水たまりを、歩幅を大きくしてぎりぎりに越える。わたしは水色の傘で、隣に単眼さんの傘が並んでいる。淡いクリーム色の傘。
 単眼さんはうつむき加減に、正面からはちょうど顔が隠れるように傘を傾けていた。でも、隣のわたしからは単眼さんの横顔が覗けた。伏目がちで、この雨によく似合う静かな表情で、でも水たまりを飛び越えたときは、口の端が小さく上がっていた。どこか冷めた感じのする単眼さんだけれど、ときどき、ふとしたはずみで子供っぽい。
 わたしと単眼さんは傘の分だけ離れている。もう半歩ほど近づかないと、単眼さんには触られない。わたしが半歩近づいて、そうすると傘と傘がぶつかり、単眼さんが半歩離れる。そんな光景を想像して、切ないような楽しいような、自分でもよくわからない感情を抱く。単眼さんの横顔を眺めながら歩いて、そんなふうにいろいろと、どうでもよさそうなことを考える。
 ふと単眼さんはわたしの視線に気づいて、不思議そうな顔をした。目を合わせたまま三歩ほど歩いたあと、すすっとわたしからも顔を隠すように傘を滑らせた。わたしは反射的に、えー、と抗議するけれど、単眼さんはそのまま歩み続ける。もー、と続けた抗議にも、単眼さんは楽しそうな気配でスルーした。
 わたしは自分の傘を単眼さんから遠ざけるように傾けて、半歩近づきながら手を伸ばした。淡いクリーム色の傘の端に指を引っかけて、無理やり傘を上げて単眼さんの顔を覗こうとするけれど、単眼さんはひどいことに、それが当然のことのように抵抗する。えー、何でよー、というわたしの声に、ふふっと含み笑いの声が返ってきた。
 傘で見え隠れしている単眼さんの口元に、ふとしたはずみの小さな笑み。


(単眼さんCM/制作:戯壇さん

 

 雨の降った日のあとだから、緑地公園の桜はもうだいぶ葉桜になっていた。でも緑と薄桃色でまばらな今の桜も、そう悪くない気はする。風が強い。天気予報によると、今日は昨日よりも気温が六度くらい低いらしい。お花見にきている人も少なく、芝生にレジャーシートを広げている人たちを一組だけ見かけた。
 単眼さんは人混みが苦手なので、お花見は今日みたいな日のほうがいいのかもしれない。薄手のコートに身を包んで、ポケットに手を入れてわたしの隣を歩いている。普段伏し目がちの単眼さんなのだけれど、今は桜を眺めるために軽く上を向いている。首元が少し寒そうで、ちょっとマフラー欲しいね、とわたしが言うと、単眼さんは目だけ、すっとわたしのほうに向けて、うん、寒いからね、と頷いた。
 びゅっと風が吹いて、わたしと単眼さんは肩をそびやかす。木の葉がざわざわと鳴り、枝が揺れて、白に近い花をはらはらと落としていく。桜は少しさみしい散りようなのだけれど、でもその光景は見ていて嫌な気持ちにはならなかった。少しさみしいのに嫌じゃない。歩きながら深く息を吸う。静かに息を吐いていく。ちらりと見た単眼さんの横顔にも、わたしと似た気持ちがある気がして、勝手にほんのりと嬉しくなる。
 公園の中を適当に歩いて、足が少しだるくなってきたところで、ベンチを見つけて休むことにした。並んで座る。寒いからと近くに寄る。単眼さんはいつも、わたしが近づき過ぎると少し離れるのだけれど、今日は寒くて、マフラーもないせいか、口の端に小さな笑みを浮かべただけだった。
 風が吹いて、また桜の花が舞う。花びらが風に遊ばれる。単眼さんの向こうでも一枚、ひらひらとしている。それを何気なく目で追っていると、ふと単眼さんの髪に別の花びらがついているのを見つけた。歩いているときに、とまったんだろう。
 手を伸ばすと、ビクッとして避けられた。それから単眼さんの大きな目が、わたしを真っ直ぐに見る。怯えたような、睨むような目。今度はわたしがビクッとしてしまった。あ、違う、と思うと同時に、単眼さんは目を逸らして顔をこわばらせた。その顔を隠すようにうつむく。
 違うから、と思う。今のは怖かったんじゃなくて、ちょっとびっくりしただけだから。単眼さんの大きな目は、わたしも少しは怖いけど、でも好きなほうが大きい。
 単眼さんの傷ついた様子にちょっと泣きそうになっている自分に驚きつつ、もう一度単眼さんの髪に手を伸ばした。単眼さんは、今度は避けなかった。
「花びらついてた、髪に」
 わたしが言うと、単眼さんは花びらを挟んだわたしの指先に目を落とし、あ、うん、と頷いて、少しぎこちない笑みを見せた。ありがと、と言う単眼さんに、わたしは、ううん、と首を振った。くっつけていた親指と人差し指を離すと、花びらは風に遊ばれながらゆらゆらと揺れ落ちていく。
 わたしはもう少し単眼さんのほうに身体を寄せた。腕と腕が触れるくらいに。それからそっと単眼さんの腕に手を添えた。
 びゅうっと強い風が吹いて、また桜の花が舞っていく。風がおさまってきたころに、今日ほんとに寒いね、と単眼さんがわたしのほうを向いて言った。うん寒いね、と反射的にわたしも応えて、添えていた手で単眼さんの腕をゆるく掴む。ゆっくりと。そろそろと。単眼さんは気づいて、でも気づかない振りをする。
 また今度、ずっと前のときみたいに、単眼さんの瞼を触りたい。そうやって、怖くない、怖くないって、単眼さんに囁いたりしたい。
 そんなことを言ったら、単眼さんはどうするだろう。ふーん、と気のない返事。それから変人を見るような目を向けてきて、でも照れくさそうな小さな笑みを浮かべる。
 そんなふうだろうか。そんなふうだといいなと思う。
 本気で寒くなってきたので、わたしと単眼さんはベンチから立ち上がり、公園の道を戻る。並んで歩きながら、明日は暖かいといいなぁ、とわたしが呟くと、明日は今日より寒いみたいだよ、と単眼さんは無情なことを言った。


 

二人目

 単眼の子がいる。単眼の子がいた。「いた」のは、私がまだ生徒だったころのことで、今ここにいる、電気の消えた教室の窓辺に座っている子とは別の子だった。
 夕方の暗くなり始めた窓の外に顔を向けて、頬杖をつき、物憂げにも何も考えていないようにも見える表情を、窓のガラスにうっすらと映している。昔のあの子とは表情や雰囲気が違っているように思う。大人びている、ともまた違う、夜が似合うような妖しさをまとっているような気がした。
 私は静かな教室にコツコツと足音を響かせて、教壇を通り過ぎたところで立ち止まった。彼女の大きな目がガラス越しに私を見つけ、その目の表情を変える。ガラス越しに微笑する。昔のあの子ならこんなとき、ちらりと目を私のほうに向けて、少し戸惑った表情を見せただろう。
「せんせ」
 ガラスに映った彼女の口が私にそう声をかけた。
「まだ帰らないの?」
 私はそう言葉を返す。挨拶のような、予定調和の言葉。
「友達を待っていますので」
 落ち着いた丁寧な言葉。けれど、彼女の顔は窓のほうに向いたままで、言葉が終わってから、ゆっくりと口を閉じ、それからまたゆっくりと私のほうに顔を向けた。伏せ気味だった顔と瞼をすっと上げて、その大きな一つだけの目で、私の目を捉えた。
 私はそれに、真っ直ぐに向けられた彼女の目に、内心たじろいだのだけれど、表情には出さなかった。出さないようにしたつもりだけれど、本当のところはわからない。彼女は表情なく私を見つめている。大きな目。一つだけの真っ黒な大きな瞳。私を見ている。私をためすように。何の意味もないかのように。
「ちょうど、きました」
 目が私を捉えたまま、彼女の口がそう言葉を漏らした。
「……きた?」
 そう短く聞いた私に、彼女は視線を外すことで反応した。すうっと教室の後ろに視線を流す。私も彼女の視線の先を追った。何もない。けれど、私がまた彼女に言葉をかける前に、階段を駆け上がる足音が聞こえてきた。
「じゃあ、帰りますね」
 彼女は立ち上がり、私に微笑みかける。
「ああ、うん。気をつけて。……廊下、走らないように言っておいて」
「はい」と彼女は笑みを深くして、「さようなら、せんせ」と軽く頭を下げて歩き出した。
 彼女は駆けることなく教室を出て、私は彼女の姿が見えなくなってから静かに息をついた。彼女と彼女の友達の微かな話し声を聞きながら、私はまた教壇の横を通り過ぎ、教室の出口に向かう。
 教室を出るとき、習慣で指が電気のスイッチを触っていた。教室の電気はずっと消えたままだった。一呼吸だけためらったあと、私はパチンと電気をつけて、彼女が座っていた窓辺の席に目を向けた。薄暗い教室の中で、私と彼女は話していた。明るい中でならどんなふうに話していただろうかと、ふと思う。さっきとは違っていたかもしれない。違わずに同じだったかもしれない。
 私はもう一度静かに息をつくと、パチンと電気を消し、カラカラと教室の戸を閉めた。


 

 単眼さんはいつも伏し目がちでいるような印象があるのだけれど、実際はそうでもないんだろう。コンビニの外でわたしを待っている間、彼女は軽く顔を上げて遠くの空を見上げていた。そこには満月よりも少しだけ欠けた月があって、薄い雲がその端を撫でていた。
 夜の闇とコンビニの明かりの隙間で白い息を吐いている。コーヒーの缶を持って、手袋をはめた両手をあたためて。たたずむ単眼さんの向こうに大通りが見える。ぽつんと光る信号や、くすんだ白線の横断歩道があって、それが何かの風景画のように感じられて、単眼さんがそこに描かれている人物画のように思えた。
 でもそれはきっと、美術館からの帰りだからだろう。

 単眼さんと絵画展にいってきた。わたしの知らない、昔の有名な画家の絵画展。そこに展示されていた絵の多くは水彩画で、風景画で、人の姿はその風景の中に溶け込んでいた。水彩画の前でたたずんで、絵を眺める単眼さんは、そうしているのがひどく似合っている気がした。絵の中に溶け込んでしまいそうに、そのまま風景画の中の一人になってしまいそうに感じられて、少し不安になった。もちろん、そんなことがあるはずないのはわかっているけれど。
 美術館の裏には海が広がっていた。風が吹き荒んで、がたがた震えるくらいに寒かったけれど、同じように海を見にきている人が何人かいた。大きな船がゆったりと進んでいて、その向こうで日が沈みかけていた。空に浮かぶ雲が夕日に照らされて、淡いオレンジと薄紫色に染まっていた。
 それが一枚の絵画のようで、少しの間寒さを忘れて見とれた。それから寒さを思い出して、けれどもうしばらくの間眺めた。ちらりと横に目を向けると、単眼さんは特に寒そうな素振りもせずに、穏やかな表情で海を眺めていた。その大きな眼に、夕日の色が映り込んでいた。

 コンビニから出てきたわたしに気づくと、単眼さんは静かに微笑んで、月からわたしのほうに意識を向けた。
「月が綺麗ですね」
 わたしがそう言って空を見上げると、単眼さんも「そうだね」とまた月に目を向けた。単眼さんの横にたたずんで、わたしも買ってきたペットボトルのお茶で手をあたためた。
 ちらりと単眼さんの横顔に目を向ける。単眼さんはやっぱり穏やかな表情で月を眺めていた。
 わたしはまた遠くの空を見上げる。満月は明日だろうか。今は満月よりも少しだけ欠けた月。単眼さんの眼に映る、その月を思い浮かべる。

 

(絵:戯壇さん